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音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

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2024年05月20日
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テーマ:Jazz(1967)
カテゴリ:ジャズ
追従者に終わらず、コルトレーンの先を切り開こうとする意欲作


 アーチー・シェップ(Archie Shepp)は、1937年フロリダ出身のジャズ・サックス奏者。1960年からセシル・テイラーのバンドに加わり、その後、ジョン・コルトレーンの『至上の愛』(1964年録音、ただし彼が参加した演奏はリリース時には採用されず、後に2002年のデラックス・エディションで日の目を見た)や『アセンション』(1965年録音)などに参加している。

 そんなコルトレーンからの推薦でインパルスからリリースすることになった彼にとって最初のリーダー作が、本盤『フォア・フォー・トレーン(Four for Trane)』である。タイトルからも想像できるように、敬愛するコルトレーンのナンバーを4つ並べたもので、5.のみが彼の自作曲となっている。

 本盤は、フリージャズで活躍していたアーチー・シェップの魅力が存分に発揮されている。コルトレーンの信奉者で追従者というのではなく、尊敬するコルトレーンを題材にしてフリーの演奏の幅を広げていこうとする姿勢が十分に見える作品に仕上がっているのではないかと感じる。

 取り上げられているコルトレーンの楽曲のオリジナルは、1959~60年頃に吹き込まれたものである。言い換えると、『至上の愛』や『アセンション』を吹き込んだ時期よりも前のことであり、アーチー・シェップはその先を自らの感性で演奏に結実させようとしたのだろう。

 そんな中でも特に注目したいのは4.「ナイーマ」(「ナイマ」または「ネイマ」とも表記される)。コルトレーンの妻の名を冠したナンバーで、コルトレーンが好んで演奏した曲でもあった。美しい雰囲気(といってもフリーに根差した演奏なので、計算された“調和”という感じではない)で始まり、次第に“アーチー節”が高まっていく。聴いている方としては、どういうところに行きつくのか、なかなかスリリングで、本盤の中で聴き手がいちばん高揚する曲だと思う。あと、自作曲の5.「ルーファス」も必聴の演奏。フリージャズを牽引していく若きアーチー・シェップの気概が十分に凝縮された演奏に仕上がっている。


[収録曲]

1. Syeeda's Song Flute
2. Mr. Syms
3. Cousin Mary
4. Naima
5. Rufus (Swung His Face At Last To The Wind, Then His Neck Snapped)


[パーソネル、録音]

Archie Shepp (ts), Alan Shorter (flh), John Tchicai (as), Roswell Rudd (tb), Reggie Workman (b), Charles Moffett (ds)

1964年8月10日録音。




 ​
フォア・フォー・トレーン [ アーチー・シェップ ]




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Last updated  2024年05月20日 05時17分01秒
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